こどもたちが、のびのび、いきいきしている場所では、そこにいる大人たちも、のびのび、いきいきしているはず。
大阪府門真市の姉妹保育園「おおわだ保育園」では、園内をいつも明るく照らす先生たちが、
おもいっきり、保育や幼児教育に取り組める環境づくりをしています。
自由に、活発に、たがいの個性を認め、応援しあって進む。
こどもたちといっしょに成長していく先生たちが、どんな日々を過ごしてきたのか、その声を聞きました。
2010年4月入職(11年目)
岡本 あゆみ先生おかもと2013年4月入職(8年目)
西岡 友美先生にしおか ともみ2019年4月入職(2年目)
小川 梨乃先生おがわ りの— こどもと接するとき、大切にしていることは?
— 最近、こどもといっしょに楽しんだことは?
— 先輩に言われて、心に残っている言葉はありますか?
※このインタビューは2020年6月に採録したものです。
2010年4月入職(11年目)
— 去年まで育児休暇をとっていたそうですね?
復帰の際「リーダーになって、楽しい遊びを提案してほしい」と言われました。娘の発熱で休むかもしれないからパートになろうか迷っていたし、ブランクがあるのにリーダーなんて…と戸惑いました。
私は指導が上手な先輩ではないんです。でも遊びの提案は、おもいっきり率先してやりたかった。そういう姿を後輩に見せてマネしてもらうことならできるかなと、そう思ってがんばっています。
— 例えば、どんな遊びを提案しているんですか?
観葉植物をたくさん集めてジャングルをつくったり、ログハウスをお化け屋敷に変えたいと真っ暗にして、動くお化け人形やキラキラ光るボールを置いたり。セロハンテープに足跡を描いて床に貼り、「小人がきてる!」とみんなを驚かそうとしたこともありました。でもそれを1歳児クラスで試したら、意味がわからなかったみたいでバリバリッとはがされて…。土の中の幼虫をカブトムシだと思って育てていたら「蛾!?」とか(笑)。失敗も結構ありますね。
— ずいぶん自由な雰囲気で、保育に取り組めていますね。
新人のときから「楽しみながら保育をしていたら、みんなノッてくるから好きにやって」と言われていました。私たちの園はほかよりもずっと自由な気風があると思います。
それに先生同士が仲よしなので、試したいことを相談すると「何したらいい?」と助けてくれる。こどもといっしょに楽しみたい気持ち、そこから生まれる発想を園全体で後押ししてくれるので、私もおもいっきりやろう!と楽しい方へ、楽しい方へといってしまいます。
— 今、めざしていることはありますか?
目標はママをしながらこの仕事をつづけること。親になってこんなにいろいろ考えて、悩むものなのかと思い知らされました。ここには0歳でこどもを預けて、仕事と家庭を両立させている保護者の方がたくさんいます。そんな保護者のみなさんと同じ気持ちを味わいたい、体験しなくちゃと強く感じています。そうすることで見えてくる、大事な何かがあると思うから。
これまで重視してきたこども目線にプラスして、親目線でも、ものごとを理解していく。そのためにはママとして働きながら、同じ時間、同じ境遇のなかで進みつづけるしかないんですよね。
※このインタビューは2018年6月に採録したものです。